生命保険人気ランキングで感じたこと
ザッと生命保険人気ランキング上位の保険を調べてきました。
シンプルでわかりやすく、短期更新で、保険料が割安な保険に人気が集まっているようです。
この結果は予想していた通りですが、イメージやPR先行のようなランキングだと感じました。
中小や新興の生命保険会社は、ネット専業にするなど、人件費を始めとする固定費をかけない戦略が主流です。
その分、CMなどをどんどん流してPRしているわけです。
CMの内容も、会社の理念を訴える大手と違い、「この保障で月々◯○円」のように、商品特徴をズバッとPRしています。
これが加入を検討している人の心に残るのでしょう。
こういったPR戦略が功を奏し、大手から中小・新興・外資系へと加入者の流出が続いています。
そんなことはまず無いでしょうけれど、保険業法が自由化されて、保険の安売り競争が始まったと仮定します。
案外、耐えられるのは、安売りで伸びてきた中小・新興ではなく、大手の老舗だろうなというのが私の予想です。
大手には一時的な保険料支払い過多を乗り越えるだけのキャッシュを保有していますが、中小のなかには怪しい会社もあるということです。
新興の生保は財務が健全に保たれている傾向にありますが、それは、保険金請求者よりも新規加入者が圧倒的に多いからです。
やがて、新規加入者数は頭打ちになりますので、その時に、どれだけのキャッシュを蓄えておけるのか?
小泉純一郎首相の時に保険業法が一部緩和され、新興の生保が続々誕生しました。
これら新興の生保は、これから試練の時を迎えることになるでしょう。
日本に進出している外資は、世界に出て、新規契約者数を増やすことで、保険料支払い過多を回避していると思われます。
新興の生保も、世界戦略をとるのでしょうか?
一度、生命保険に加入すると、その会社とは長いおつき合いにある可能性が高いです。
保険を考える時は、保険会社の体質や沿革も少しは頭に入れておく方が良いでしょう。
独自判断で加入するのではなく、第三者的立場の専門家に相談するのが賢い方法であるといえます。