生命保険 ランキング

オリックス生命 ファインセーブ

人気ランキング第5位に入っています、オリックス生命のファインセーブ。
この保険は、死亡保障オンリー、満期払戻金や解約時払戻金も無い、分かりやすい定期保険です。

 

「少ない負担で大きな安心」といううたい文句ですが、これはこの保険に限った特徴ではありませんね。
と、いきなり突っ込んでみましたが、パンフを見る限り、私はこの保険はあまりオススメではありません。
オススメでない理由は、この保険が、保険期間10年〜30年の定期保険だからです。

 

死亡保障が必要な人というのは、現役世代ですね。
働き盛りで一家を支える人が死亡してしまった時、残された家族の金銭的負担を軽減するのが死亡保障でしょう。
死亡することなく定年退職を迎え、めでたく退職金を受け取れるならば、そこで満期になっても良い保険です。
ですがこの場合、支払った保険料は1円も返ってきません。
しかも、定期保険ですから、10〜30年の保険期間満了ごとに、契約を更新すれば支払い保険料が跳ね上がる仕組みになっているのです。

 

例えば、30歳男性が、死亡保障1000万円、保険期間30年で、69歳までファインセーブに加入するとしましょう。
これだと30年間で、推定約190万円の保険料を支払うことになります。

 

では、この男性が69歳までに死亡する確率はどのくらいあるでしょうか?
私は数学にあまり強くないのですが、厚生労働省が公開している余命表の数字を拾ってきますと、30歳男性の平均余命は50.28年。
平均80.28歳まで生きる計算になりますね。
68歳男性で余命は16.41年。
これだと平均84.41歳まで生きる計算になります。
なんと、年を取ればとるほど寿命が伸びているのです。

 

私は、この数字だけから見ても、現役の間に死亡する確率は本当に低いと考え、入るなら保障期間が終身、保険料も終身据え置きの方が良いと思います。
ですが、そういう保険は保険料が高いので、現役で死亡するという「まさか!」が発生した時のための保険だと考えれば、掛け捨て覚悟で入るのもありでしょうか?